問題(フレッシュコンクリート)

コンクリート主任技士の試験対策として、今回は「フレッシュコンクリートの性質・試験」の分野から、実務・試験ともに超頻出である「スランプフロー試験および空気量試験」に関する問題をお届けします。特に高流動コンクリートや、試験の操作手順に関する細かなルールは記述・択一ともに狙われやすいポイントです。

【問題】

フレッシュコンクリートの試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

(1) スランプフロー試験において、スランプコーンを引き上げた後、コンクリートの流動が停止したとみなせる状態になってから、直交する2方向の「広がりの最大径」と「それと直交する径」を測定し、その平均値をスランプフローとする。

(2) スランプフロー試験の際、コンクリートが円形に広がらず著しく楕円形になったり、偏って広がったりした場合でも、直交する2方向の測定値の差が10cm以内であれば、その試験結果を有効としてよい。

(3) 空気量試験(圧力法・注水法または無注水法)において、骨材修正量を求めるための試験を行う場合、使用する骨材はコンクリート配合通りの質量の表面乾燥飽和状態(表乾状態)の骨材を用いる。

(4) 高流動コンクリートの流動性を評価するため、スランプフローが50cmに達するまでの時間(50cmフロー時間)を測定する場合、これはコンクリートの材料分離抵抗性や粘性の指標となる。

【正解】

(2)

【解説】

(1) 正しい: JIS A 1150(スランプフロー試験方法)に準拠した正しい測定手順です。最大径と、それに対して直角な径の2方向を測定して平均します。

(2) 誤り(これが正解): スランプフロー試験において、コンクリートの広がりが著しく不均一であったり、偏ったりした(偏心した)場合は、コンクリートの材料分離や試験操作の不良が疑われるため、その試験は無効となり、別の試料でやり直さなければなりません。JISでは「直交する2方向の径の差が著しく大きい場合(一般に5cmを超えるような場合)」は、形が楕円であってもやり直すのが原則です。10cm以内ならOKという規定はありません。

(3) 正しい: 空気量試験器(ワシントンエアメーター)で骨材自体が含む空気量を差し引くための「骨材修正量」を測定する際は、実際の配合で使われる質量通りの表乾状態の骨材(粗骨材・細骨材)を器内に入れて測定します。

(4) 正しい: 50cmフロー時間は、コンクリートの「粘性の高さ」を表す指標です。時間が長すぎる(ドロドロして動きが遅い)のも、逆に短すぎる(サラサラすぎて骨材が分離している)のも良くないと判断され、高流動コンクリートの品質管理で重要視されます。

【要点チェック】

スランプフローは不均一・偏心して広がった場合は「やり直し(無効)」。

数字の引っ掛け(5cmや10cmなど)に惑わされず、「形状が著しく歪な場合は試験不良・材料分離とみなす」という本質を覚えておきましょう。

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